男性の薄毛はなぜ起こる?

「最近、髪が細くなった気がする」「シャワーのあと排水口の髪が増えた」。鏡を見るたびに気になってしまう方は少なくありません。とくに男性の場合、まわりに相談しにくく、一人で悩みを抱えてしまいがちです。
CAREERでは、髪と頭皮のお悩みを持つ多くの男性のお客様とお話ししてきました。この記事では、男性の薄毛にはどんな原因があるのかを、医学的な資料をもとにやさしく整理します。
こんなお悩みはありませんか?
- おでこの生え際が後ろに下がってきた気がする
- 頭頂部(つむじまわり)の地肌が透けて見える
- 抜け毛が増えた気がするが、何が原因か分からない
- 病院に行くべきか、様子を見てよいのか迷っている
髪は毎日抜けて、また生え替わっている
髪には「毛周期(もうしゅうき)」というサイクルがあります。髪が伸びる成長期は2〜6年、成長が止まる退行期が約3週間、抜け落ちるのを待つ休止期が約2〜3か月とされています。
このサイクルがあるため、健康な人でも1日に50〜100本程度の髪が抜けるのはふつうのことです。抜け毛の本数だけで心配しすぎる必要はありません。気にしたいのは、髪が細く短くなってきた、地肌が見える範囲が広がってきた、といった「変化」です。
いちばん多いのは「男性型脱毛症(AGA)」
男性の薄毛で最も多いのが男性型脱毛症(AGA)です。思春期以降に始まり、ゆっくり進むのが特徴です。日本人男性では20代後半〜30代で目立ちはじめ、40代以降にはっきりしてくることが多いとされています。
AGAでは、おでこの生え際や頭頂部の髪が、だんだん細く短い毛(軟毛)になっていきます。遺伝や男性ホルモンが関係しており、本人の努力不足や生活のせいだけで起こるものではありません。

AGA以外にも、抜け毛の原因はいろいろある
薄毛や抜け毛の原因はAGAだけではありません。原因によって対応のしかたや相談先が変わるため、「なんとなくAGAだろう」と決めつけないことも大切です。
- 休止期脱毛:高熱・手術・大きな病気・急な体重減少・強い精神的ストレスなどの数か月後に、抜け毛が増えることがあります。多くは一時的で、自然に元に戻るとされています。
- 円形脱毛症:免疫が関係する病気で、医療機関の受診が必要です。
- ホルモンの異常:甲状腺の病気などが関係することがあります。
- 薬の影響や栄養の偏り:飲んでいる薬や、鉄・亜鉛の不足などが関係することがあります。
- 頭皮の病気:カビの一種による頭部白癬(とうぶはくせん)などがあります。
自宅でできること
- 抜け方を記録する:生え際・頭頂部を同じ明るさ・同じ角度でときどき撮影しておくと、変化に気づきやすく、医療機関で相談するときにも役立ちます。
- 頭皮を清潔に保つ:シャンプーは指の腹でやさしく洗い、すすぎ残しがないようにしっかり流しましょう。
- 洗ったあとは早めに乾かす:濡れたまま長く放置せず、ドライヤーで根元から乾かします。
- バランスのよい食事を心がける:特定の食品だけに頼らず、主食・主菜・副菜をそろえた食事を意識しましょう。
- 急に抜け毛が増えたときは、その数か月前に高熱や大きな体調の変化がなかったか振り返ってみましょう。
よくある質問
1日に何本くらい抜けたら心配したほうがいいですか?
健康な人でも1日に50〜100本程度は抜けるとされています。本数だけで判断するよりも、髪が細くなってきた、地肌が見える範囲が広がった、といった変化に注目しましょう。急に大量に抜ける場合は医療機関に相談してください。
薄毛は遺伝だけで決まるのですか?
男性型脱毛症(AGA)には遺伝と男性ホルモンが関係しています。ただ、薄毛の原因はAGAだけではなく、体調の変化や病気、薬、栄養の偏りなどが関係することもあります。気になる場合は皮膚科で相談すると、原因を確かめてもらえます。
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※サロンの頭皮ケアは美容を目的としたもので、医療行為や発毛治療ではありません。
参考文献
- 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
- 日本皮膚科学会「円形脱毛症診療ガイドライン2024」
- MSDマニュアル家庭版「脱毛症(脱毛)」
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書
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掲載内容は一般的な情報で、効果・実感には個人差があります。急な抜け毛や、赤み・かゆみ・痛みが続く場合は、皮膚科などの医療機関にご相談ください。
