毛周期とは?髪が生え替わる仕組み

シャンプーのあとや朝の枕元で、思ったより多くの髪が抜けていてドキッとしたことはありませんか。「このまま薄くなってしまうのでは」と不安になるお気持ちは、とてもよく分かります。
実は、髪が抜けること自体は自然なことです。髪には「毛周期(もうしゅうき)」というサイクルがあり、抜けては新しく育つことをくり返しています。この記事では、毛周期の仕組みと、抜け毛が増えて見えるときに考えられることを、CAREERの視点でやさしくご説明します。
こんなお悩みはありませんか?
- 毎日の抜け毛の本数が多い気がして不安
- 産後や体調をくずしたあとに、抜け毛が増えた
- 「ヘアサイクル」という言葉は聞くけれど、意味がよく分からない
- 髪が長く伸びなくなった、細くなった気がする
毛周期は「成長期・退行期・休止期」の3つの時期
1本1本の髪は、それぞれ自分のペースで次の3つの時期をくり返しています。MSDマニュアル家庭版に書かれている期間の目安とあわせてご紹介します。
- 成長期(2〜6年):毛母細胞がさかんに増え、髪がどんどん伸びる時期
- 退行期(約3週間):髪をつくる働きがゆるやかになり、成長が止まる時期
- 休止期(約2〜3か月):髪が休んでいる時期。この時期の終わりに髪が抜け落ちる

1日50〜100本の抜け毛は、生え替わりのサイン
髪はすべてが同じタイミングで生え替わるのではなく、1本ずつばらばらのタイミングで毛周期をくり返しています。そのため、毎日少しずつ休止期を終えた髪が抜けていきます。
MSDマニュアル家庭版では、正常でも1日に50〜100本程度の髪が抜けるとされています。髪が長い方は1本の存在感が大きく、排水口にたまった量を見ると多く感じやすいものです。本数だけで判断せず、「以前と比べて急に増えたか」「特定の場所が薄くなっていないか」に目を向けることが大切です。
体調の変化の数か月後に、抜け毛が増えることがあります
高い熱が出た、手術や大きな病気をした、急に体重が減った、妊娠・出産をした、強い精神的ストレスがあった――。こうした出来事の数か月後に、抜け毛が増えることがあります。多くの髪が一度に休止期に入り、少し遅れてまとめて抜けるために起こるもので、「休止期脱毛(きゅうしきだつもう)」と呼ばれます。
MSDマニュアル家庭版では、休止期脱毛の多くは一時的で、自然に回復するとされています。ただし、原因がはっきりしない場合や、抜け毛が長く続く場合は、ほかの原因が隠れていないか医療機関で確認してもらうと安心です。
成長期が短くなると、髪は細く短くなりやすい
日本皮膚科学会のガイドラインでは、男性型脱毛症では男性ホルモンの影響で成長期が短くなると説明されています。髪が十分に伸びて太くなる前に退行期・休止期へ進んでしまうため、前頭部や頭頂部の髪が細く短くなっていきます。
女性の場合は、頭頂部の比較的広い範囲が薄くなる「女性型脱毛症」があり、更年期に多いとされています。毛周期の乱れにはさまざまな背景があるため、「最近、細い毛が増えた」と感じたら、自己判断せず皮膚科などの医療機関に相談することをおすすめします。
毛周期を意識して、自宅でできること
- 抜け毛の本数を数えすぎず、「急に増えたか」「場所に偏りがあるか」を目安に見る
- 体調をくずしたあとや産後に抜け毛が増えたら、時期をメモしておき、相談するときに伝えられるようにする
- 主食・主菜・副菜をそろえたバランスのよい食事を心がける
- シャンプーは指の腹でやさしく洗い、頭皮を清潔に保つ
- 髪をきつく引っぱる結び方を毎日続けないようにする
よくある質問
産後の抜け毛も毛周期と関係がありますか?
はい。妊娠・出産のあと数か月して抜け毛が増えることがあり、休止期脱毛の一つと考えられています。多くは一時的で自然に落ち着くとされていますが、長く続くときや不安なときは医療機関にご相談ください。
毛周期は自分で確認できますか?
1本ずつの髪がどの時期にあるかを、ご自身で見分けるのは難しいです。抜け毛の量の変化や、分け目・頭頂部の見え方の変化を日ごろから気にかけておくことが、変化に気づく手がかりになります。
抜け毛が増えたら、すぐに薄毛になりますか?
抜け毛が増えたからといって、すぐに薄毛になるとは限りません。休止期脱毛のように一時的なこともあれば、ほかの原因が関係していることもあり、個人差があります。気になるときは早めに皮膚科などの医療機関へ相談しましょう。
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参考文献
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掲載内容は一般的な情報で、効果・実感には個人差があります。急な抜け毛や、赤み・かゆみ・痛みが続く場合は、皮膚科などの医療機関にご相談ください。
